第15回浜松国際ピアノアカデミー
2011年03月17日 13:06
中村が音楽監督を務める浜松国際ピアノアカデミーが、3月11日より開催されました。今回で15回目を迎えます。
今年は、韓国からキム・デジン先生とカン・チュンモ先生、中国からシュ・ツォン先生に加わって頂き、公開レッスンや様々な講座、アカデミーコンクールなどが10日間に渡って行われる予定でした。しかし、3月11日に発生した東日本大震災及び原発事故、さらに15日に静岡で発生した震度6強の地震の影響から、16日で中止となりました。特に原発事故には、海外からの参加者たちがパニックになってしまったそうです。
地震発生時、浜松に到着したばかりの中村はホテルの41階の部屋にいました。高層階ということもあり、強い揺れを感じたそうで、テレビで流れてくる情報に愕然としたそうです。ホテルのエレベーターも止まり、一時は身動きがとれない状態でしたが、なんとか同日夜にアカデミーを開講することができました。(K)
13日には開催15回記念シンポジウムが開かれました。3名の先生方に加え、ピアニストの岩崎淑さんと音楽評論の真嶋雄大さんが登壇して下さり、世界の舞台で台頭する「アジア」をテーマに、ディスカッションが繰り広げられました。
今年のアカデミーは、11歳から22歳の24名の受講生が参加しており、例年よりもレベルが高く、中止になってしまったのは残念でなりません。しかし、アカデミーで学んだ5日間は、みなさんにとってとてもよい経験になったことでしょう。