7月7日夜7時から、東京文化会館大ホールで、「中村紘子ピアノ協奏曲の夕べ」が開かれました。<プログラム>は、「モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番《戴冠式》」、「三善晃:ピアノ協奏曲」、「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番」の3曲。大友直人さん指揮する東京都交響楽団との共演で、ちょうど2年前にベートーヴェンピアノ協奏曲全五曲を一晩で演奏したときと全く同じ顔合わせです。
ベートーヴェンでは、その古典派から浪漫派への成熟ぶりを表現して絶賛されましたが、今回は全く異なる作風の3曲の組み合わせで、満員の「音楽通」の聴衆の期待に応えました。
当夜は三善晃さんもおいでになり、「ピアノ協奏曲」演奏後、舞台の演奏者と聴衆の万雷の拍手に車椅子から立ち上がって手を振って応えて下さいました。
全3曲を演奏し終わってほほえみ合う大友さんと中村。
楽屋には、大混乱の政局にあって一人余裕で現れ、舞台の中村に花束を下さった江田五月さんを初め多くの方々が詰めかけられましたが、話題はみんな「つぎはどのコンチェルトがいいかナア」。皆さんはいかがですか? (Y)