4月9日、東京
きょうはサントリーホールで行われた東京交響楽団(東響)の「オープンニング・ナイト〜シューベルトとその時代」に出演しました。東響とは毎年、年の初めの「ニューイヤー・コンサート」で共演を重ねている仲で、そのコンサートも今年で30回を迎えました。
↑ 引き締まったオーケストラの響きとピアノが溶け合い、古典的な美しさが際立つベートーヴェン
さて、この日の「オープニング・ナイト」は、そんな東響が今年度から新しくスタートさせたもの。シーズンのスタートを祝いながら、シーズン開幕に当たり、今年度の東響のテーマ作曲家であるシューベルトに焦点を当て、彼が愛した音楽、彼が愛した作曲家をたどり、音楽監督のユベール・スダーンさんが解説を加えながら進んでいくというスタイルでした。
↑ 共演にオーケストラのメンバー、聴衆からも熱い拍手
コンサートは、映画「アマデウス」ですっかり有名になったサリエリの音楽で幕を開け、続いて、中村によるベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番と続きました。指揮者のスダーンさんと中村も、もう20年を超える友人。過去の共演も多く、この日も指揮とピアノの息はぴったりで、この日のベートーヴェンは、音の隅々に命が宿るような繊細さが美しく、そして典雅なベートーヴェンでした(T)。
↑ この日の演奏会には、江田五月参議院議長、高村正彦外務大臣の姿も。江田議長は中村の演奏後、花束贈呈にステージに…。