Pianist 中村紘子 NAKAMURA HIROKO Official Site

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浜松ピアノ・アカデミー閉幕!
2008年03月18日 17:14

3月16日、浜松

中村が音楽監督を務める第13回「浜松国際ピアノアカデミー」が16日、受講生たちがアカデミーでの成果をぶつけるコンクールが行われて幕を閉じました。アカデミーは1996年から、国際コンクールをなどを受ける若手ピアニストたちを対象にして、世界的なピアニストが実践的な指導を行っています。「音楽のまちづくり」をめざす浜松市が毎年1回この時期に行っているもので、中村は第1回から音楽監督を務めてきました。


↑ 今年の講師陣と受講生たち(写真提供:財団法人・浜松市文化振興財団)

6日に開幕した今年のアカデミーには、浜松市出身者を含め、韓国、中国、ロシア、米国、フランスなど9カ国から62人の応募があり、11歳から24歳までの30人が受講生に合格して13日まで中村を含めた5人の講師からレッスンを受け、14日と16日に模擬コンクールを体験します。

今年の講師陣はアルメニアのセルゲイ・ババヤンさん、イタリアのピエロ・ラッタリーノさん、ポルトガルのセキュエラ・コスタさん、アメリカのオクサナ・ヤブロンスカヤさん、そして中村の5人です。中でも第1回「浜松国際ピアノコンクール」の優勝者でもあるババヤンさんは、6日の夜にリサイタルを行い、その素晴らしい演奏でアカデミーの開幕を飾ってくれました。


↑ 開幕を素晴らしい演奏で飾ったババヤンさん。第1回のコンクールの優勝者で今回のアカデミーの講師を務めた(写真提供:財団法人・浜松市文化振興財団)

また、アカデミーが行われた11日間の間には、ラッタリーノさん、ヤブロンスカヤさんによるレクチャーコンサートが行われた他、15日には中村による無料公開レッスン「子供のための公開レッスン」も行われ、アカデミーはそれらの活動を通じて、広く市民にも親しまれる存在となっています。


↑ 子供のための公開レッスン(写真提供:財団法人・浜松市文化振興財団)

そんなアカデミーでの成果を問う最後のコンクール、予選は14日でした。そして最終日の16日、予選を通過した4カ国の6人で決勝が行われました。決勝ではピアノ連弾で協奏曲を弾くのですが、第1位を獲得したのは、チャイコフスキーの協奏曲第1番」を弾いたカナダのアレクサンダー・セレデンコさん(20)です。


↑ 表彰式で(写真提供:財団法人・浜松市文化振興財団)

第1位から第6位までの順位は以下の通りで、「モスト・プロミシング・アーティスト」には天川真奈さん(13)、太田沙耶さん(13)という、日本の俊英2人が選ばれました。

感想を聞かれて中村は「例年感じることですが、今年のアカデミーも一流の国際コンクールと同レベルの展開でした。11歳から16歳までの演奏が本当に素晴らしく、アカデミーの未来は明るいなと感じました」と述べています(T)。

<第1位>アレクサンダー・セレデンコ(20)カナダ/カナダ王立音楽院
<第2位>クレア・フアンチ(17)アメリカ/ハノーファー音楽大学
<第3位>ユアン・ジエ(22)中国 /テキサス・クリスチャン大学
<第4位>加藤大樹(17)日本/創価高等学校
<第5位>ワン・シジュン(21)中国/ジュリアード音楽院
<第6位>アリス・ブルラ(11)カナダ/ジュリアード音楽院

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